骨盤底筋群が衰えるとき 骨盤底筋群とは

骨盤底筋群が衰えるとき 骨盤底筋群とは

骨盤底筋群が大切というのはなんとなく皆さん知っていますよね。

まずは骨盤底筋群の担っている大きな役割を4つ。

  1. 膀胱・子宮・腸を下から支える
    体重が増えたり、歳を重ねたりしても内臓が下がらないように、常に支えてくれています。
  2. 尿道と肛門をしっかり閉じる
    くしゃみ、ジャンプ、笑ったときなどに尿が漏れないのは、この筋肉が瞬時に締まるからです。
  3. 骨盤と背骨の土台になる
    ここが安定していないと、どんなに腹筋を頑張っても姿勢が崩れやすく、腰痛や股関節痛につながります。
  4. 呼吸と体幹を連動させ力を効率よく伝える
    息を吐いたときに自然に引き上がることで、お腹の奥の力(コア)がしっかり働けるようになります。

この記事の冒頭では『骨盤底筋群が衰えるとき』と「衰える」なんてセンセーショナルなことばを使ってしまいましたが、どんなときに弱くなりやすいのでしょうか

  • 慢性的な便秘で毎日強く力んでいる
  • 長年の猫背・座りすぎで血流が悪くなる
  • 40代後半からの女性ホルモン(エストロゲン)の減少
  • 咳が長く続く(喘息・花粉症・喫煙など)
  • 妊娠・出産
  • 急に体重が増えた時

これらのうち1つでも当てはまる方は、少しずつ弱くなり始めているかもしれません。

こうなるといますぐ早く鍛えたいと思う骨盤底筋群ですが、どこにある筋肉でどの様にイメージにしたら良いのでしょう。

骨盤底筋群ってどこにあるの?

骨盤底筋群は、正確には一つの筋肉では無く表層、中間層、深層と3層構造での約6〜10の筋肉で成り立っています。

そして骨盤の底に「ハンモックのように張られた筋肉のシート」だと思ってください。
このハンモックは

  • 前は恥骨
  • 後ろは尾骨
  • 両サイドは坐骨
    にしっかり固定されていて、子宮・膀胱・腸を全部、下から受け止めて支えています。

若い時やダメージの無い状態では軽くピンと張っていて、内臓が下がらないように下からしっかり支えてくれています。
だから私たちは立っていても座っていても横になってもお腹の中が下がってこないんです。

でも、このハンモックが

・毎日便秘で強く押し下げられたり
・長年の座りっぱなしで使われなくなったり
・加齢で少しずつ伸びてきたりすると……

だんだん真ん中が下がってきて、ハンモックの底がゆるんでしまいます。
そうなると膀胱の位置が変わり尿もれしやすくなったり、内臓が下がりお腹全体が重だるく感じたりするんですね。

また妊娠・出産で負荷がかかった場合は産後しっかり戻しておかないと、10年後・20年後に尿もれや臓器の下垂で悩むこともあるようです。

でも大丈夫!

コアを意識したエクササイズやピラティス、ひめトレで骨盤底筋群をしっかり鍛えていきましょう。アイルのレッスンでの気づきは日常生活でも活かすことができます☺︎

ひめトレ/ストレッチポール